適性検査とは、職業や学科の活動にどれくらい適した素質を持っているかを判断するために行われます。適性検査の目的は、面接では把握しにくい資質や知能や学力、性格の特性、運動能力などいろいろな要素の組み合わせで検査を行い、科学的に、また、客観的に測定することにより受検者の適性を調べることです。
適性検査を受ける機会は、就職活動や転職の時はもちろん、会社内の昇進試験の時などがあり、多くの企業に取り入れられています。企業の採用試験においては、面接だけで個人の性格を見抜くことは困難であり、また面接の前に適性のある志願者だけに絞り込むことができるという利点があるのです。また、一般常識や国語、数学などの学力を測ることができるという利点もあります。
職業を決める前に行う職業適性検査というものがありますが、これは、自分がどのような職業に受け入れられやすいかという判断にもなって受けることは有意義なものといえるでしょう。

当サイトでは、適性検査の理解を少しでも深められるようにわかりやすくまとめていきたいと思います。参考になれば幸いです。

公務員と適性検査

公務員は、安定性や男女平等、厚待遇といったイメージが強く、人気の高い職業です。公務員は国の機関で勤務する国家公務員と、地方自治体で勤務する地方公務員に大きく分けられますが、憲法第15条により、「全体の奉仕者」と位置付けされ、公共の利益のために勤務すること、そしてその職務の遂行にあたっては公正中立、かつ最大の能力を発揮することが求められています。

そして、公務員には身分保障があります。その任免は法律により規定され、採用は公開平等の試験で、能力のみに基づいて任用することが定められています。

しかし、人気の高い分、公務員の応募者は毎年多く、採用予定数を大きく上回り、狭き門になっているのが実情です。公務員になるためには、この狭き門である採用試験に合格する必要があります。この採用試験はほとんどの職種で学歴による試験区分に分けられています。

採用試験の内容は志望する種類により異なりますが、国家公務員3種や地方公務員などの事務系の職種においては適性試験が実施されています。これは民間企業の適性検査に相当するものです。

公務員の事務系職種の大きな仕事に、文書の記録、集計、分類、照合、整理などがあり、適性検査はこのような業務を正確にそして早くできるかという初期的適性を測定するために行われます。

事務系の適性検査に対し、警察官試験で実施されている適性検査は、クレペリン検査、YG検査、ロールシャッハなど性格検査です。事務職の適性試験のような繰り返しの練習は必要ありませんが、警察官を目指すなら、どのような検査か前もって理解しておいたほうがよいでしょう。
posted by ken at 15:16 | 就職活動

適性検査R-CAP

適性検査のひとつ、R-CAP(Career Assessment Program)は総合キャリア診断プログラムのことです。高校生や大学生、社会人を対象に科学的な理論、データに基づいて興味や価値観、志向を分析します。

この検査は、人生の岐路にたつ人が、自分に合った仕事や職場環境などを考える手がかりになる情報を得ることができるものです。

R-CAPには高校生向けのR-CAP for teens、大学生または未就業の若者向けのR-CAPとR-CAPストレングス、社会人向けのR-CAP for businessがあります。

高校生向きに開発されたR-CAP for teens では、受検者の資質とさまざまな職種や学問との適合度を測定します。自分はどんなタイプの人間か、どんな職種あるいは学問にむいているかを細かく分析するものです。

大学生を対象に開発されたR-CAPは、社会人2万人の調査データがもとになっています。受検者の資質と様々な職種、職場環境への適合度を測定し、職業適性を診断する検査です。

また、大学生や未就業の若者、フリーターに対して自己の「強み」を科学的に診断し、就職活動で企業にしっかりアピールできるようトレーニングするものがR-CAPストレングスです。

社会人を対象としたR-CAP for businessでは、個人の価値観や興味、志向を多面的に分析し、自分に適した仕事や環境、領域を診断する適職診断、適正診断です。

この、社会人向けR-CAP for businessには「自分の強み、適職」を分析するBSIと、「満足感を得られる職種」を分析するJFTの2種類があります。
posted by ken at 17:07 | 適性検査の種類

適性検査とY-G性格検査

Y-G性格検査は、新卒採用時に広く実施されている適性検査の一つです。

Y-G性格検査の正式な名称は「矢田部・ギルフォード性格検査」といい、「質問紙法」の性格検査で、アメリカのJ.P.Guilfordが考案した検査に基づき、矢田部達郎氏らが日本向けに検査項目を研究して作成されました。

「質問紙法」とは検査者が質問を読み上げることによって、受検者に強制的に回答させる方法です。この方法は各自が質問を読んで回答するより、正確な受検者の性格を格段に引き出すと言われています。

今日ではY-G性格検査は、新卒採用時はもちろん、配置転換や昇格などの人事管理の方法としても広く活用されているものです。検査は日常的にみられる個人の特性を12種類に分類します。そして、その特性ごとに10問ずつ合計120の質問項目から構成されます。

例えば「人の世話が好きである」という質問に対して「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3つの選択肢から自分の性格に合うものを選び、回答欄に印刷された○印、△印をなぞって回答します。

質問の回答は数字化されてグラフ化することにより、下の5つのタイプに分類されます。

A.平均型 B.不安定積極型 C.安定消極型 D.安定積極型 E.不安定消極型

これらのタイプに当てはまらない場合には、準型、混合型と判定されます。

Y-G性格検査は、簡単に実施できるというメリットがありますが、受検者により回答を故意に歪曲されることがあるというデメリットがあります。
posted by ken at 14:28 | 適性検査の種類

クレペリン検査

現在、日本の企業や学校に広く実施されている適性検査の一つにクレペリン検査があります。これは、ドイツの精神医学者エミール・クレペリンが発見した作業曲線をもとに、日本の心理学者・内田勇三郎氏が開発した適性検査です。正式には内田クレペリン精神検査と呼ばれます。

クレペリン検査
は、50年以上の歴史があり、これまでに延べ5000万人の人が受検したといわれており、現在でも年間100万人以上の人が受検しています。

この検査の大きな特徴は、本来2つ以上の検査を行うことにより測定していた「人が作業するときの能力」と「能力を発揮するときの特徴」を、一つの検査で測定できることです。実際の作業過程から人の潜在的なタスク・パフォーマンスを測定するというユニークな検査で、シンプルで普遍的な適性検査であるといえます。

クレペリン検査の検査方法は、1桁の足し算を1分毎に行を変えながら、5分の休憩をはさんで前半後半各15分、合計30分間おこなうというものです。全体の作業量と1分毎の作業量の変化の仕方から、能力や性格、行動特徴を測定していきます。一般的な適性検査のような問題や設問はなく、足し算を連続して行うだけです。

判定は、健康かつ性格面、適性面ともに偏りの少ない人に現われる曲線を「定型曲線」とし、定型曲線との類似度やズレから性格や適性を測るというものです。

しかし、このクレペリン検査は判定方法が広く知られているため、受検者が意図的に作業を調整することも可能で、検査の有効性に疑問の声もあがっています。また、受検者にとっては同じ思考回転を長時間持続しなければならず、相当な負担を感じるといわれます。
posted by ken at 11:47 | 適性検査の種類

SPI2の実施形態

最も多くの企業で実施されている適性検査SPI2ですが、その実施形態は4つの形態によって実施されています。それは、テストセンター、インハウスCBT、WEBテスティング、ペーパーテスティングです。

テストセンターとは、全国の主要都市に設置された検査会場のパソコンで受検する形態です。コンピューターを用いた最新型の検査で、受検者の性格と能力を測定します。時間は約60分程度、結果は検査終了時点で採点され、即時に受検者へ配信される仕組みです。

インハウスCBTとは、会社内のパソコンによって志望者が適性検査を受ける形態をいいます。これは、環境を備えたパソコンがあれば、本社・支社の場所にとらわれずに適性検査が実施できます。この形態もコンピューターを用いた最新型の検査で、時間は約60分、検査終了時点で測定され、企業はすぐに結果を取り出して活用することができます。

WEBテスティングは志望者が自宅のパソコンで適性検査を受ける形態です。結果は検査終了時点で即時に採点され企業に報告されます。時間は上記と同じく約60分です。

ペーパーテスティングとは、問題冊子とマークシート方式による従来型の形態です。ペーパーテスティングは試験管の監視のもとで行われます。会社説明会やセミナー開催時に実施されることが多い形態です
posted by ken at 13:42 | 適性検査の種類